2011年の東日本大震災や2020年から現在も収束が見えないコロナ禍を契機に、「自分はどう生きたい・暮らしたいのか」と向き合う人は増え続けています。
「都市部でたくさん稼いで、経済的に“いい暮らし”をすることが幸せ」という価値観が間違っているわけではありませんが、万人にフィットするもの(すべきもの)でもありません。
「自分にとっての“幸せな生き方”や“いい暮らし”」を模索する人や、「自分の人生の舵を自分でとりたい」と志向する人のライフプランとして、地方移住や田舎暮らしはメジャーな選択肢になってきています。
移住といえば「夫婦や家族でするもの」のイメージがあるかもしれませんが、じつは都市部から田舎(過疎地域)への移住者の4分の1が単身世帯といわれています。各自治体が打ち出している移住支援策も、ファミリー向けだけに限りません。
この記事では、一人暮らしでの移住先探しのポイントをご紹介します。
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田舎暮らしで味わえる「暮らし」の豊かさ
仕事中心の生活に追われるウィークデイ、避けられない人混みと満員電車、「何か」が起こったときに露呈する隣近所と希薄な人間関係などに囲まれ、
漠然と「この先の人生もずっと、“お金”“便利”“効率”が優先の暮らしが続いてしまうのかな」と息苦しさを感じている働き世代は少なくないのではないでしょうか。
そんなときに目が向く地方移住。
移住先で味わえる代表的な「暮らしの豊かさ」を具体的に5つご紹介します。
交通
地方での生活では、自家用車でのドア・ツー・ドアの移動が基本です。
渋滞を気にせずスイスイと自分のタイムスケジュールで車移動できる気ままさは、思った以上に爽快ですよ。
「あの駅で乗り換えるから、乗り換え時間を勘案すると……」「この時刻の電車に乗るなら、駅まで○分かかるから家を出るのは……」と、移動のたびにせざるを得なかった「計算グセ」から解放されることでしょう。
買い物
「あんなにモノは必要なかったのになぁ」と、都市部での暮らしを振り返ってつぶやく先輩移住者は少なくありません。
手軽に買い物できる環境と物理的に距離を置くことで、「モノを持つこと=豊かさ」の風潮から離れられたそうです。
「自然に囲まれて日々の『暮らし』をつくっていると、買い物よりもたのしいことがたくさんあるから」とも言います。
食料品や日用品などの生活必需品は、車で大型ショッピングセンターや道の駅に行けば手に入れられるし、見つからなければインターネット通販を利用する手もあります。
住まい
多くの自治体では、「空き家バンク」といって、地域の空き家の買い手・借り手を募るサービスをおこなっています。
手入れが必要なものの、ゼロ円もしくは格安で購入可能な物件もあります。
畑付きやリノベーション可能な賃貸物件もあり、「こんな暮らしがしたい!」のイメージが膨らみますね。
基礎など必要な部分だけプロに改修を依頼し、できる範囲はDIYすれば、少ない初期費用で憧れの古民家暮らしも夢ではありません。
コミュニティ
基本的に、田舎は「地域を守るのは自分たち」の意識が強い傾向があります。
顔と顔の見える関係を構築・維持するために、子ども会・青年団・消防団・婦人会・老人会・消防団・町内会など世代ごとの横串・縦串のコミュニティが活発です。
コミュニティに参加することで「ご近所付き合い」が生まれて、地元の人たちとおすそ分けや「困ったときはおたがいさま」の関係を築いていけることでしょう。
子育て
一人暮らしの方にとってはまだ先のこと……かもしれませんが、将来的な子育てにおいても、田舎暮らしならではの「豊かさ」があります。
季節の移ろいとともに変わりゆく自然の摂理のなかで、子ども自身が「こうやったらおもしろそう!」「明日はどうなっているだろう?」「またこの時季がやってきた!」と知的好奇心を満たしていく経験は、ときたま訪れて「こうやって遊びましょう」と大人にリードされるテーマパークなどでは味わいにくいものです。
老若男女の幅広い地域コミュニティのなかで「見守られている」という実感のなかで育つことも、社交性や情緒の安定につながります。
バラエティに富んだ自治体の移住支援策
国は2020年、地方創生の一環で「起業支援金」「移住支援金」を打ち出しました。最大200万円(起業支援金)、最大100万円(移住支援金)といったまとまった金額は、「いつかは移住」「そろそろ移住」と考えている人たちが移住に踏み切る大きな後押しとなるのではないでしょうか。(内閣官房・内閣府総合サイト 地方創生 | 移住支援金・起業支援金)
また、各自治体も独自にさまざまな移住・定住支援策を展開しています。
一例をご紹介しますね。
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そんな時は、各自治体と協同し、移住者サポートに取り組む「なびと」に、お気軽にご相談ください!
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住居支援
暮らしの土台となる「住まい」について、さきほどご紹介した「空き家バンク」のほかにも、家賃補助・リフォーム費用の助成・家や土地の譲渡といったかたちで支援する自治体がたくさんあります。
なびとコラム「家や土地をもらえる自治体も! 国や自治体の移住支援策を紹介」
通勤支援
働き世代の方にとっては、都市部への通学・通勤にかかる時間や交通費も移住のハードルになりやすいでしょう。
例えば、山梨県甲府市・群馬県沼田市・栃木県那須塩原市・長野県佐久市・新潟県糸魚川市などは、通学・通勤の新幹線代を一定額補助しています。
就業支援
「自分らしく働きながら田舎暮らしをしたい」と願う働き世代にとっては、移住先での仕事探しは移住先選びと切り離せません。
マッチングや祝金支給など、自治体それぞれに就業支援(就職・農林水産業への就労・起業)のサービスをおこなっています。
一人暮らしを前提とした移住先探しのポイント
国勢調査の結果をもとにした総務省の平成29年度発表資料「『田園回帰』に関する調査研究報告書」によると、都市部から田舎(過疎地域)に移住した人のうち、約4分の1は単身世帯です。
都市部に住む人に向けて移住支援をおこなっている認定NPO法人ふるさと回帰支援センター(東京・千代田)では、毎年、窓口相談者が選んだ移住希望地の人気ランキングを発表しています。
2020年のランキングは、第1位 静岡県、第2位 山梨県、第3位 長野県でした。
人気の移住先エリアに共通しているポイントとしては、次の3つが挙げられます。
とくに近親者がいないエリアへの移住を検討している場合は、この3点をポイントに移住先を検討してみてはいかがでしょうか。
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都市部から100km圏内
100km圏内だと、仕事や趣味の関係で都市部に出る用事があるときも、アクセスが難しくはありません。
実際に関東近辺では、茨城県・群馬県・栃木県・長野県・山梨県などで2019年から2020年にかけて移住者が増え、転出超過数が半分以上縮小したといいます。
先輩移住者のコミュニティがある
移住先として人気のエリアには、自ずと移住者コミュニティが形成されます。
移住者コミュニティがあると、移住者ならではの悩みを相談・共有したり、先輩移住者が地元との顔つなぎを担ってくれたりと、移住のソフトランディングが期待できます。
同世代がアクティブに活動している
一般的には田舎では少子高齢化がすすんでいるといわれますが、だからといって働き世代が必ずしも「元気がない」わけではありません。
近隣でアクティブに活動している同世代がいると、自分も活力がもらえますし、新しいことを一緒に生み出していくきっかけにもなりますね。
自治体が運営する移住促進サイトでも、働き世代の先輩移住者の様子を伺うことができますよ。
静岡県「だもんで静岡県|移住ポータルサイト」
山梨県「やまなし移住・定住総合ポータルサイト」
長野県「楽園信州 心が澄む・信州に住む | 長野県の移住ポータルサイト」
経済基盤も大切! 移住先では何を「なりわい」にする?
移住先でサスティナブルな暮らしを実現するうえで、何を「なりわい」にするかは重要な要素の一つですよね。
田舎での代表的な仕事・働き方には、農業・漁業、ものづくり産業、地域おこし協力隊、起業・事業承継、会社員、フリーランスなどがあります。
農業・漁業、ものづくり産業
自治体の移住体験ツアーやマッチング制度を利用して探す方法が、スムーズでおすすめです。
なびとコラム≫≫「移住体験ツアーで移住後の暮らしを思い描こう!無料ツアーも紹介」
地域おこし協力隊、起業・事業承継、フリーランス
こちらのコラムで仕事の見つけ方をご紹介しているので、ぜひご覧ください。
会社員
求人を探すには、ハローワークなどの公的機関を利用するのもよいですが、例えば、移住支援型求人サイト「なびと」のように民間企業が運営する求人サイトもあります。
「なびと」では、移住サポーターが面接対策や住居探しなどのサポートもおこなっているため、慣れない転職・再就職と移住までのステップを安心して進めていただけます。
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まとめ
仕事や趣味の面で都市部とのつながりをバッサリと途切れさせることが難しいアクティブ層にも、「都市部100km圏内での田舎暮らし」は現実的な選択肢なのではないでしょうか?
田舎暮らしを実現するために都市部から移住する人の4分の1は単身世帯といわれる、昨今の移住事情。一人暮らしでの地方移住は決してマイノリティーではありません。
一人暮らしだからこその身軽さを活かして、「いつかは自然豊かな環境で暮らしたい……」とお考えなら具体的に検討を進めてみてはいかがでしょうか。
╲移住・地域おこし協力隊╱
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