「田舎で暮らしたい」「自然に囲まれて子どもに育ってほしい」と願いながらも、
子どもの友達関係などを見ていると「転校させてまで移住してもいいのだろうか…?」と尻込みしてしまう子育て世代は少なくないといいます。
たしかに、住みなれた土地を離れること、仲のよい友だちと離れることなど、心配は尽きません。そのようなときは、地方移住を「親が“やりたいこと”を叶えていく背中を見せるチャンス」と捉えてみてはいかがでしょうか。
一般的に転勤が「しなければならないこと」であるのに対して、移住は「やりたいこと」です。「やりたい」気持ちを諦めずに奮闘する親の姿にすぐ近くで接することは、子どもの成長の糧にきっとなるはずです。
この記事では、地方移住での「転校」の際に、考えておくべきポイントと子どもへのケア方法をお伝えします。
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地方への移住。都市部と田舎で子どもを取り囲む環境はどう変わる?
都市部と田舎で暮らしぶりが大きく変わることは、想像に難くないと思います。
まずは、子どもと接点の大きい「学校」「遊び」「暮らし」の3つの視点で、都市部と田舎の傾向を見てみましょう。
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学校の環境
地方都市、自然豊かな田舎の多くは、もともと人口が少ないうえに、急速に少子高齢化が進んでいる傾向があります。
都市部では1学年100人を超える小学校が今も多くありますが、田舎では小学校全体で数十人というところも珍しくありません。
生徒数が多いと、出会いも増えます。進学を目指す生徒、特技や趣味に打ち込む生徒、外国籍を持つ生徒……など、
さまざまな考え方や環境に触れて、子ども自身が自然と「多様性」を学ぶ機会をもたらしてくれます。
生徒数が少ない場合は、ひとつひとつの出会いを自分の中で滋養できるというプラスの側面があると言われています。
例えば、授業や日常会話を通して、先生と、そして友だちどうしで「対話」する機会が多くなります。
自分の意見を表明したり、その答えに行きついた理路を説明したり、相手の意見や理路を汲んでレスポンスしたりといった経験をじっくり積めるのは、「外の世界」に出たときのコミュニケーション能力につながるのではないでしょうか。
また、都市生活になれている子どもであれば、子どもが日常や将来に閉塞感を感じないように、オンラインや夏季・冬季の休みなどを利用して「外の世界」と接する機会を設けてあげることもお勧めです。
地方は、過疎化や少子高齢化をはじめとする、社会課題のいわば“宝庫”だからです。(中略)生徒たち自身が地域の人たちとともに解決していく「探究」の学びをデザインすることは十分に可能です。規模から言っても、子どもたちは地域課題解決に貢献しやすい。学校や世代を超えたプロジェクトチームを発足させることもできるでしょう。
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(中略)まさに地方は、子どもたちとともに解決していくことのできる「課題の宝庫」なのです。教育の最先端は、今後地方が開いていくかもしれません。
遊びの環境
スペースが限られた都市部の公園では、ぶつからないように周りを気にして走り回らないといけなかったり、「ボールで遊んではいけません」といった禁止事項が多かったり、そもそも習い事などの関係で子ども同士の予定がなかなか合わなかったりと、のびのび遊ぶことが難しいのが実情です。
田舎では、そういった制約から解放されやすい傾向にあります。
田舎の遊びの醍醐味といえば、山や川、畦道、海といった目の前の自然を満喫できること。
「こうやって遊びましょう」というルールが少ない自然環境のなかで、
「はじめて見た!」「おもしろい!」「これは何だろう?」「どうやったらできるかな?」とからだ全体をつかって遊びを展開していくことは、一生モノの探究心を育む時間になりそうです。
暮らしの環境
田舎暮らしでは、電車やバスが1時間に1本ペースだったり、最寄りが無人駅だったりと、どうしても「気軽にモノを買いに行く」という行為から縁遠くなりがちです。
徒歩圏内にコンビニやスーパー、気軽に行ける距離にショッピングモールや娯楽施設がある環境に慣れ親しんだ都市部育ちの子どもは、最初は戸惑うこともあるかもしれません。
しかし、モノが溢れる「外の世界」に向いていた子どもたちの意識が、身近なところに向くのが田舎暮らしの良さなのではないでしょうか。
都市部では希薄だったご近所付き合いや「おすそわけ文化」に触れて、子どものなかに「顔と顔が見える関係」に囲まれて日々を過ごすことの安心感が芽生えるでしょう。
「自分は見守られている」という実感は、情緒の安定をもたらします。
都市部から田舎への転校!子どものメンタルにはどう響く?
環境が変わることは、大人にとってもストレスを感じるもの。
移住による都市部から田舎への転校で少なからず子どもが感じるだろうストレスについて、代表的な要因をお伝えします。
慣れ親しんだ友だちとの別れ
家庭外の人間関係のほとんどを学校や習い事などの「友だち」が占める子どもにとって、友だちとの別れは、寂しさとともに不安が押し寄せるに違いありません。
しかし、移住後に友だちとの別れによる寂しさが長引くかどうかは、どれだけ移住後の暮らしにソフトランディングできるかにかかっているといってもいいかもしれません。
決して、周りが焦る必要はありません。お子様自身の適応能力を信じ、新しい環境でも友人関係を築いていけるよう、転校先の先生方と連携を取りつつ、見守ってみてはいかがでしょうか。
なお、テレビやインターネットの影響、交通網の充実などによって、田舎の子どもたちにとって、都市部は「知らない世界」ではありません。地方移住も珍しいものではなくなった現在、昔のように都市部からの転入生が好奇の目で見られるといった心配はほとんど必要ないでしょう。
withコロナの時代、お子様自身が「オンライン」に触れる機会は増えているのではないでしょうか。インターネット上でメッセージ交換や対面交流することが可能な世の中になりました。
移住をしても、お友達との絆が切れるわけではないことや、今後も交流できる方法を親子で考え、その機会を持たせてあげることも時に必要なことなのかもしれません。
移住当初は「親も気持ち」が落ち着かないことも
移住当初は、新しい環境での生活、仕事、ご近所関係、学校関連…と、親自身も生活の変化に戸惑うことが少なくありません。
親の不安感や焦燥感は、かならず子どもにも伝播してしまうため、少しでも早く暮らしや収入を軌道に乗せたいものです。
移住前から「何でもある(すぐに買える)」前提の生活を見直し、移住後の生活スタイルをイメージし少しずつスライドさせておくなど、できることから取り組んでみることもお勧めです。
新しい環境に無理しすぎることなく、親が楽しむ姿や、家族が笑顔で暮らすことは、子どもの安心感につながります。
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子どもが移住・転校を「してよかった!」と思えるように、親ができること
親の「移住したい」を発端とした田舎暮らしであっても、いや、そうだからこそ。
子ども自身が「ここに引っ越してきてよかった!」と言ってくれたら嬉しいですよね。
移住もそうですが、子どもの転校も「これをすれば絶対にうまくいく!」という攻略法はありません。
それでも、次の2点は親ができるケアとして押さえておいていただけたらと思います。
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子ども自身が移住後・転校後の暮らしをイメージできるように話し合う
ぜひ、ご自身の「移住したい」という気持ちを正直に子どもに伝えてください。
なぜ移住したいのか、移住先でどのように暮らしたいのか、子どもには移住先でどのような暮らしが待っているのか……などを、諭すのではなく「どうかな?」と対話ベースで話すことをお勧めします。
オープンマインドで親が自分の意見を尊重してくれているとわかれば、子どもはおのずと移住後・転校後の暮らしをイメージしはじめます。
わからないところや不安な点があれば、「これはどうなるの?」と尋ねてくるはずです。
そのとき、答えに窮したら、「わからないから確認するね」「一緒に調べよう」とともに歩みを進めるとよいでしょう。
親自身が移住後の暮らしを早く軌道に乗せられるように、事前準備する
先ほどお伝えしたように、親自身が移住後の暮らしを一刻も早く軌道に乗せることは、子どものメンタルにも大きな影響を及ぼします。
移住後に「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないように、土地勘のない場所への移住を検討している場合は、まずは「お試し移住」をしてみてはいかがでしょうか。
「デュアルスクール制度」「親子留学」って?
移住促進の取り組みとして「親子留学」を実施している自治体や、お試し移住者などを柔軟に受け入れる「デュアルスクール制度」を実施している自治体もあります。
「なぜ移住したいのか」「移住することで体験したい(子どもに体験させたい)暮らし」によっては、これらの制度がマッチするかもしれません。
実施している自治体をいくつかご紹介しますね。
まとめ
地方移住は、親が「やりたいこと」を叶えていく背中を子どもに見せるチャンスです。
「田舎で暮らしたい」という気持ちに正面から向かい合って奮闘していく親の姿は、子どもに「やり抜く力」を身につけてもらうきっかけになるでしょう。
子どもが少なからず感じるだろう転校のストレスを転校前からしっかりケアしながら、移住後の暮らしをソフトランディングさせてください。
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