COLUMコラム

モンテッソーリ教育の「敏感期」を田舎で過ごす魅力とは

地方移住に興味がある、もしくは具体的に移住を検討中の子育て世代のなかには、都市部の学力偏重の教育環境に疑問を抱きつつも、一方で田舎暮らしにおける教育の質や教育機会に不安を覚えている人も少なくないのではないでしょうか。

どのような教育を受けるかは、子どもの一生に関わることですから、教育環境に関心が向くのは当然のことですよね。

田舎暮らしの中で真の豊かさを実感しながら、偏差値的な学力ではなく、一生モノの「生きる力」として自主性や集中力、探究心を伸ばす子育てを重視したい。そういった方におすすめなのが、モンテッソーリ教育の考え方です。

この記事では、「モンテッソーリ教育と田舎暮らし」の相性のよさについて、ご紹介します。

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田舎暮らしで得られる豊かな自然体験で育む「生きる力」

移住 モンテッソーリ教育

子どもの教育環境として、学習塾や習い事のバリエーションは、絶対数として田舎よりも都市部にアドバンテージがあるのは否めません。進学先・通学先の学校の選択肢も、田舎では限られてしまうのは想像に難くないでしょう。

しかし、いわゆる「お勉強」に関しては、アプリ学習やオンライン学習が技術面・ノウハウ面で発達の一途を辿り、今後ますます居住地による溝は埋まっていくことが期待できます。

ひと昔前は、オンライン学習といっても録画配信型がほとんどでしたが、いまではライブ配信での双方向学習が増えてきています。アプリ学習も、「選択肢から選んでボタンを押すだけ」「一律のカリキュラムに全員が取り組む」から、「タブレットで書きこむ(描きこむ)」「AIが理解度を判断するなどしてフレキシブルにカリキュラムを展開する」に進化しています。

IT技術により、学習機会の溝が埋まる一方で、広がる自然体験の格差

「お勉強」の環境格差がIT技術でならされていく一方で、自然体験から得る学びの質と機会は、田舎と都市部でますます広がっています。

自然のなかで「これをしたら危ない」を察知したり、用意されたおもちゃがなくても自然を前に「おもしろい」を見つけたりする力は、実体験をともなってはじめて身に着くものです。見渡すかぎり「整えられた環境」の都市部で、ルールを自分で見つけたり、自分なりの答えを探究したり、試行錯誤を時間に追われず味わったりする体験を重ねるのは容易ではないでしょう。

田舎暮らしは子どもの教育に不利どころか、一生モノの「生きる力」を育むには、田舎暮らしは有益である。と、いえるのではないでしょうか。

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モンテッソーリ教育とは?

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「モンテッソーリ教育」は、20世紀初頭にイタリアで医師・教育家のマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法です。欧米での普及後、日本でも1960年代頃から広まりはじめて現在に至ります。

モンテッソーリ教育は、子どもには「自己教育力」(自分で育とうとする力)が備わっていることを前提として、子ども自身の学ぶ姿勢・環境を尊重することが特徴に挙げられます。大人は、子どもが自己教育力を発揮できる環境と選択肢を与える援助者として振る舞うこと、子どものタイミングを見逃さない観察力が求められます。

日本だと将棋の藤井聡太将棋士が受けていたことでも有名でモンテッソーリ教育は、一般的に次の能力が養われるといわれています。

自主性、積極性、探究心、集中力

移住 モンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育では、自己教育力を発揮する時間を一般的な遊びの時間と切り分けて「お仕事の時間」と呼びます。
子どもたちは「お仕事」の時間になると、専用のモンテッソーリ教具から自分の関心が向くものを選んで取り組みます。

この際、援助者(大人)は、言葉であれやこれやと子どもに指示することなく、教具の使い方や子どもがつまずいている箇所について、自分でやって見せることで伝えます。

子どもには、「お仕事」を自分で選ぶ自主性や積極性、自己教育を堪能する探究心や集中力が養われるといわれています。

普段の活動のことを、モンテッソーリ教育では『おしごと』と呼んでいます。大人が生きるために「仕事」をするように、子どもの発達・成長にとって必要な活動なので「おしごと」と呼んでいます。これらは、大人が「しなさい」とさせるものではなく、子どもが自分の成長に必要なものを「やりたい」と、自発的に選ぶものです。

モンテッソーリ教育の教具と『おしごと』とは

 

手先の器用さ、社会性

モンテッソーリ教育で使われる専用の教具は、指先を使ったり細かい作業をしたりするものもたくさんあります。それらの教具を使って「お仕事」を重ねることで、手先の器用さも養われます。

また、モンテッソーリ教育では社会性や協調性を促すために、基本的に、年齢縦断の縦割り教育が取り入れられています。

モンテッソーリ教育は、子どもの「敏感期」を重視する

モンテッソーリ教育で前提とされている子どもの自己教育力には、年齢や発達段階に応じた「敏感期」があるといわれています。そして、敏感期に応じた次の5つの分野の「お仕事」を重視しています。

  • 自分のからだをコントロールしたり、身の回りのことで「できた!」を積み重ねたりすることで、自信と自立を育む「日常生活」
  • 五感を研ぎ澄ませて観察する・思考する経験を重ねる「感覚」
  • 話す・読む・書くを通じて、自分の意図を相手に伝える語彙を豊かにする「言語」
  • 具体物を通して感覚と抽象を行き来することで、数の大きさや量を体感する「算数」
  • いわゆる「お勉強」に終始しない探究心を養う「文化」

モンテッソーリ教育の敏感期の代表例を簡単にご紹介します。

秩序の敏感期(おおむね6カ月〜3歳)

生まれて間もなく見るもの聞くものが「初めて」尽くしのこの年代の子どもにとって、「いつも同じで変わらないもの」こそが安心であり秩序となるといわれています。安心感を得るために「いつもと同じ」を求める感受性が鋭くなる時期として、「秩序の敏感期」が位置付けられています。

援助者(大人)は、「いつもと同じ」環境を心がけると同時に、「こうすれば、こうなる」といった秩序や順序を子どもが体感(自己教育)できる「お仕事」を用意してあげます。

感覚の敏感期(おおむね3〜6歳)

移住 モンテッソーリ教育

感覚器官が発達してきたこの年代の子どもは、五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)に敏感になると言われています。

援助者(大人)が五感を存分に味わえる「お仕事」を用意することで、子どもの観察力や思考力(就学期以降に本格化する言語・算数・文化の分野の基礎になる力)の伸びを促します。

運動の敏感期(おおむね3〜7歳)

移住 モンテッソーリ教育

感覚の敏感期には並行して、「からだを思いきり動かしたい!」の衝動が子どものなかに駆け巡るといわれています。

この時期に思いどおりにからだを動かしたり、手先をコントロールしたりして、「できた!」「気持ちいい!」の経験を重ねることで、子どもの自己肯定感も養われると期待されます。

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豊かな自然のなかで過ごす「敏感期」は、子どもの一生の財産になるかも!

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一般的なモンテッソーリ教育では、専用の教具や、教具を用いた「お仕事」の時間を援助者(大人)が用意します。

しかし、教具がなくても、特段の「お仕事」の時間を設けなくても、親がモンテッソーリ教育の「敏感期」の視点を子育てに取り入れることは、子どもが「生きる力」を身につけるうえで大きな助けになるのではないでしょうか。

「秩序の敏感期」に自然の摂理のなかに身を置くこと、「感覚の敏感期」や「運動の敏感期」に自然のなかで遊びを存分に展開することは、モンテッソーリ教育が重要視している日常生活・感覚・言語・算数・文化の学習にもつながるはずです。

子どもをよく観察して、口を出すのではなく見守りながら環境をサポートする援助者の姿勢も、子どもの自立と自律を促すヒントになるでしょう。

なお、一般的なモンテッソーリ教育はほとんどの「お仕事」が室内でおこなわれるため、運動不足になる傾向があったり、元気な子には物足りなかったりといったこともあるようです。

その点は「モンテッソーリ教育の『敏感機』×田舎暮らしの環境」では問題なさそうですね。

まとめ

モンテッソーリ教育は、専門的・独創的な教育法です。本格的なモンテッソーリ教育をおこなうにあたっては、親自身が体系を学んだり、専用の教具を用意したりすることをおすすめします。

とはいえ、モンテッソーリ教育の「敏感期」の考え方は、子どもの教育に汎用的につかえるものだと思います。

田舎暮らしでの子育てだからこそ得られる、豊かな自然からの学び。これを「生きる力」につなげるために、ぜひ参考にしてみてください。


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