文字どおり「小さな家」のことをいうタイニーハウス(Tiny house)。
ハリケーン災害やリーマンショックなどを契機にアメリカで始まったタイニーハウスのムーブメントは、2011年の東日本大震災以後、日本でも広まりつつあります。
10〜30㎡の空間にギュッと暮らしを詰め込むタイニーハウスでは、おのずと所有するモノがミニマルになります。「自分(と家族)にとって必要なもの」や「自分はどう暮らしたい・生きたいのか」を追求して体現する住まいであることが、多くの人を惹きつけている理由のひとつのでしょう。
この記事では、タイニーハウスで暮らす魅力や現実的な考慮点をご紹介します。
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タイニーハウスとは
「タイニーハウスってどのくらい小さい家なの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。タイニーハウスの造り(工法・素材)や広さに一律的な定義はありませんが、面積でいうとおおむね10〜20㎡程度、広くて30㎡ほどの家を指すことが多いようです。
日本で購入する場合は、面積や設備に応じて幅はあるものの、200〜1,000万円前後がメインの価格帯となっています。このあたりの価格帯だと、ローンを組まずに、もしくは最小限のローンでの購入が現実的になるため、将来的な住み替えも含めて、「人生100年時代」をフレキシブルに設計できますね。
先行きがわからない時代だからこそ、多額のローンを組んで家を「一生の買い物」にするのではなく、そのときどきの暮らしの志向にフィットする家を追求していくのも、ひとつの選択肢かもしません。
タイニーハウスは造りにもいくつかの種類がみられ、大きくは固定型と移動型に分けられます。
固定型のタイニーハウス
木造やプレハブの「小屋」や、海上輸送コンテナを住宅用に改造した「コンテナハウス」など、基本的に特定の場所に設置するタイプのタイニーハウスです。
分解したりトレーラーに乗せたりして、移設が可能なものも少なくありません。
移動型のタイニーハウス
自動車で牽引できる車輪付きの「トレーラーハウス」のほか、バンやキャンピングカー、軽トラなどを居住可能に改造したタイニーハウスは、特定の場所に縛られずに「旅するように暮らす」ことを志向する人たちに人気のタイニーハウスです。
NETFLIXで配信中のドラマシリーズ「タイニーハウス ~大きなアメリカの極端に小さな家~」では、さまざまな年代、ライフスタイルの人たちが「自分にフィットする暮らし」をタイニーハウスで実現しようとする様子が描かれています。持っとくらしく知りたい方に、おススメのドラマです。
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タイニーハウスで暮らす魅力
タイニーハウスの「小ささ」が生み出す魅力は、なんといっても「自分で自分の暮らしをつくっている」感覚を得られることです。
タイニーハウスでは、必然的に「モノを持つこと=豊かさ」の風潮と距離を置き、自分(と家族)に必要なモノを取捨選択することになります。自分(と家族)にフィットする暮らし方・生き方を模索する生活は、社会との接点としても、大量消費からの脱却や持続可能性の構築につながるでしょう。
タイニーハウスで暮らす具体的な魅力を、あらためて4点にまとめてみます。
必要なものを厳選して、シンプルに暮らせる
タイニーハウスに設置・配置するモノを選び取っていく過程で、「心地よさ」や「欠かせない」といった価値観が研ぎ澄まされていきます。
「吾唯足知」(われ、ただ足るを知る)を実感しながら暮らせることは、想像しただけで幸せな気持ちになりませんか。
日常的に、家全体をDIYでカスタマイズできる
広い家全体を自分たち仕様にカスタマイズしていくのは骨が折れそうですが、タイニーハウスの小さな空間ならDIY(Do It Yourself)で手を加えるのも比較的容易です。
既製品に合わせて調整するのではなく、「自分たちはこうしたい」を実現していく喜びを味わいながら暮らしをつくっていけます。
初期費用も維持費も低コスト
家そのものや家具・家電の購入費用、光熱費などの維持費は、ある程度面積に応じてかさんでくるものです。
タイニーハウスは、経済面でもシンプルな暮らしを実現可能です。生きたいように生きる、暮らしたいように暮らすうえで、経済的な足かせはないに越したことはありません。
造りによっては、家を移設・移動できる
この場所でしか暮らせない、こうやって暮らすことしかできないといった「自分には○○しかできない」の制限を窮屈に感じる人もいるでしょう。
フレキシブルに暮らしの環境を変化させたい人は、移設・移動できるタイニーハウスを選ぶことで、旅するように人生を送ることが可能になります。
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タイニーハウスの現実的な注意点
ここまでタイニーハウスの魅力やメリットをお伝えしてきましたが、実際に暮らすとなると不自由な点もでてきます。
暮らしはじめてから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないように、代表的な注意点を4点お伝えします。
固定型のタイニーハウスは、法的に「建築物」として扱われる
日本の建築基準法上、屋根と柱と壁があれば小屋でもコンテナでも「建築物」として扱われます。基本的に床面積が10㎡を超えると、行政による建築確認を受けなければならないケースがあります。
また、基礎の上にタイニーハウスを固定している場合は、毎年、固定資産税もかかります。
移動型のタイニーハウスでは、住民票の取得に問題が生じる
自動車を改造したタイニーハウスはもちろん、トレーラーハウスも「車両を利用した工作物」として建築物にはあたりません。住所がないとして、自治体によっては住民票を取得できない場合があります。
移動型のタイニーハウスで暮らす人たちは、実家に住民票を置くなどして対応している人が多いといいます。
生活インフラの敷設費用が、本体価格とは別にかかる
販売時のタイニーハウスには、水まわりの設備が取り付けられていなかったり、電気・水道が通っていなかったりすることがほとんどです。生活インフラの敷設費用は、基本的に本体価格とは別にかかってくることを覚えておきましょう。
物理的に居住空間が狭い
複数人でタイニーハウスに暮らす場合、プライベートスペースの確保が難しくなりがちです。ライフスタイルやライフステージの変化に応じて、住み替えやスペース拡張の検討が必要になる可能性があります。
そのあたりを前向きに捉えられる人にこそ、タイニーハウスは向いているかもしれません。
まとめ
SDGsの取り組みが一般化した今、「持続可能性」が社会的なキーワードになってきています。物質的な豊かさからの転換期のうねりのなかで、生き方や働き方、暮らし方を見直している人も多いでしょう。
居住空間が物理的にコンパクトなタイニーハウスは、デザイン性に優れ、スタイリッシュな暮らしができること。
物質的にミニマルに、精神的に自由に暮らそう、生きようとしている人たちに国内外で広がっているムーブメントです。
日本の各地域でもタイニーハウスが広がれば、移住、二拠点生活、旅するような暮らし、コロナ禍においてのテレワークやリモート生活での夢も広がり、よりみなさんが暮らしやすくなることでしょう。
「家を買う」ことを通して「暮らしを買う」タイニーハウスで実現できる暮らし方は柔軟です。
まずは、タイニーハウスに暮らす自分を想像しながら、「自分はどう生きたいのか」と自身の持続可能性に考えをめぐらせるところから始めてみてはいかがでしょうか。
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