現役隊員 山口 大地さん にインタビュー!
- 移住前に住んでいた地域
東京都杉並区 - 地域おこし協力隊で活動した地域
徳島県東みよし町 - 活動時期
2022年4月~2025年3月 - 活動時の年齢
20代 - 活動前の仕事
IT関連 営業
私は徳島県東みよし町の出身者で、高校進学を機に離れていた地元へ、2022年4月に地域おこし協力隊として、10年ぶりに帰郷してコミュニティ活性化をテーマに地域活動に従事しております。
中学卒業時に、「地元・東みよし町を世界一のまちにする」という決意を持って、県内都市部にある高校へ進学し、横浜国立大学で農業経済や地域経済といった、地元に活かせるまちづくりを学び、東京でIT関連の営業職としてビジネスの基本を実践を通じて学ばせてもらいました。
役場職員さんから、地域おこし協力隊というきっかけをいただき、妻とともに帰郷することにしました。現在は、実家を改装して両親と2世帯で暮らしており、帰郷とほぼ同時に子どもも生まれ、家族の協力を得ながら地域おこし協力隊として活動しています。
地域おこし協力隊に応募したきっかけ
もともと「地元・東みよし町を世界一のまちにする」ために、帰郷のタイミングを常に考えており、相談していた役場の職員さんから、地域おこし協力隊という選択肢を提示いただきました。
色々な構想は持っていましたが、実際に地域の中で活動するために、現状の調査分析や構想とのチューニングする準備期間が必要だと思っていた私にとって、非常に有効な選択肢だと思い、応募しました。
地域活動の課題と、期待されている役割
地域おこし協力隊としてのミッションである「コミュニティ活性化」に関連する課題としては、
私が実施した100名の住民調査から顕在化したのですが、「地域コミュニティの希薄化による、地域力の縮小」です。
従来地域の強みであり、魅力であった地域のつながりが東みよし町においても希薄化しつつあることが分かっています。そんな状況の中で、私が期待されていることは、コミュニティを強化・再構築することです。
地域おこし協力隊での「具体的な活動内容」
コミュニティ活性化に向けて、1年目は「調査・計画」に徹してきました。
住民100名への地域コミュニティの実態調査や、東みよし町という地域特性を最大限に活かした新しい形のコミュニティを形成する方法の計画に従事しました。
2年目の今は「準備」と位置づけています。
東みよし町の強みである「人財」とそれを育ててきた地域の「育成文化」をさらに磨き上げて、「世界一の人財・育成のまち」となるための土壌を作るコミュニティ拠点の立ち上げに向けて、法人設立や拠点改修を行いながら、モデル的なイベントを定期的に開催しています。
3年目は「確立・拡大」できるように、事業の精度を高めながら、持続可能な仕組みづくり等を進めていく予定です。
実際に移住してみた印象を教えてください
ようやく大好きな地元に帰って来れたので、良い印象が多いです。
例えば、何気ない挨拶や会話が地域の人と出来ることです。(東京にいた時は挨拶しただけでも不審そうな顔をされたことがあります…)また、時間の流れがゆっくりなこと。仕事だけに終われる日々から、家族と自然の中でゆったりするような時間が増えました。それから、食べ物が美味しいことです。特に野菜は完熟まで育てた、市場には流通しない最高の贅沢な味です。と、他にも書ききれないほど、たくさんあります。
一方で、これから始まる子育てや将来的な両親の介護を考えた時に不安なこともあります。
子育て支援に関する施設や制度が不足していることや、公共交通が不十分で車がないと生活できないこと、過疎が進むと現在ある商業施設も撤退していくこと…。
これらを1つずつ解決していくことがこれからの自分の仕事・役割だとも思っているので、地域のため・家族のためにしっかり頑張っていこうと思っています。
今後の目標・展望を教えてください
中学卒業時に決意した「地元・東みよし町を世界一のまちにする」という目標は「世界一の人財・育成のまち」という、より具体的なイメージとそれを実行するための実現可能な計画にブラシュアップされてきつつあります。
20年後、自分の子どもが社会で活躍する年齢になる頃には、日本の徳島県東みよし町という小さな町で生まれ育った優秀な人財が、世界をリードするような素晴らしい活躍をしている未来にしていきます。
地域おこし協力隊を検討している方へ
移住者・住民の両方の立場が分かる私の願いとしては、「捨てられる」程度の地域への移住ならしない方が良いということです。私の移住した東みよし町は過去、地域おこし協力隊として私より前に5~6人採用して、直近卒隊した方以外は「合わない」ことを理由に皆さん他の地域へ移住されて、今は全く繋がりもありません。若者が地域外へ出て戻ってこない、人口が減少している田舎にはそれなりの理由があります。
そのマイナス面も含めて受け止め、何があってもこの地域を見捨てずに、やりきるのだという強い意思がなければ、移住者にとっても地域にとっても悲しい結果に終わるので、そこまで惚れ込んだ地域であれば是非とも地域おこし協力隊として活躍していただきたいです。
地域の向かうべき明るい未来を諦めずに頑張ってほしい…!
地域には自分たちの市町村が衰退していることを、「しょうがない」と考えている人が一定数います。
よく聞いていると、自分たちが現状を変えようと頑張るのに疲れて、諦める理由にしているようにも思いますが…。
だからこそ、外から来た地域おこし協力隊が地域の人たちにこの土地の良さ・魅力を再定義(たくさん褒めて)して、地域の向かうべき明るい未来を描いて、一緒に進む仲間・リーダーとして活躍してくれることが地域の中の何かを変えることに繋がると思うので、大変なことはたくさんありますが、めげずに頑張ってほしいと思います。
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