INTERVIEW移住者インタビュー

『絶対にイジメのない学校』甲賀市立多羅尾小学校。今、悩みを抱えている親子の選択肢の一つにしてもらえたら―

家族で滋賀県に移住!!

顔写真非公開
  • 移住前に住んでいた地域
    大阪府大阪市
  • 移住した地域
    滋賀県甲賀市
  • 移住時期
    2018年
  • 移住した年代
    30代
  • 家族構成
    4人家族(ご本人・夫・息子2人)

コロナを期に、忍者の町で知られる滋賀県甲賀市に大阪市内から息子2人を連れてUターン移住した小学3年生と年長さんの2人の男の子の母です。夫は、最寄りの貴生川駅からJR線に乗って大阪まで勤務しています。

田園風景の広がる自然豊かな田舎でありながら、数多くのスーパーや総合病院などインフラがしっかりとしていて住みやすい町です。今年、滋賀県は高齢者平均寿命No1。

また、ボランティアの活動者数も全国No1で、元気なお年寄りが子供達を精力的にサポートして下さっています。甲賀市が独自に行っている『夢の学習』では、毎週末に様々な学習教室が開催されていて、どの教室も受講料0円で受講が出来、子供たちの成長を心から喜んで下さる多くの方々に囲まれて、子も親も楽しい学びや交流の機会を得ています。

地域で創る土曜日 「夢の学習」より

移住したきっかけ

大阪で飲食店を営む主人の店のすぐ近くのライブハウスで、コロナの集団感染が起こり、瞬く間に、コロナ感染者が増えて報道がエスカレートし、日々の生活に不便を期した為、私の実家のある滋賀県甲賀市に移り住みました。

高校と小学校の非常勤講師を掛け持ちしながら、当時6歳と3歳の息子の面倒を見ての生活。大阪で店の対応に追われる主人とは、週末のみ。月によっては、1ヵ月に1回ほんの少しの時間しか会えないような生活をしていました。しかし、それでも、子供たちが自然の中で子供らしく笑顔で日々を過ごし成長出来る環境を望み移住しました。

移住にあたって苦労したことはありましたか

甲賀市立多羅尾小学校

『絶対にイジメのない学校』と校長先生が断言される甲賀市立多羅尾小学校に長男は3年生時に転校しました。多羅尾小学校は、甲賀市内の小学生であれば誰でも通うことの出来る特認校で、全校児童数11人という極少人数校。

親としては電車とバスの乗り継ぎ人数の少ない学校に通わせることに当初不安がありましたが、

息子の意志は固く、実際に転校してから息子は、とてもイキイキと自分を表現できるように変わり、転校させて本当に良かったと思っています。

学ぶことが大好きで好奇心旺盛な息子の性格を先生方がよく理解して下さり、学習の内容や取り組み方を工夫して下さいますし、少人数校ですが、他の小学校との連携も密に行って下さっているので学習発表会など他校と行うことが多く、ICTを活用した情報伝達技術も一人一人がしっかりと学び使いこなせていて、日々の学習が楽しそうです。

通学の様子
ICTを活用した学習も

行事も多く保護者同士も大変仲が良く、地域住民の方々が子供達にも親にも温かく関わって下さります。運動会は地域住民の方々が家族親戚を呼んで盛大に一緒に行って下さいます。

親子陶芸教室も年に2回、田植えや稲刈り、茶摘み、味噌作り、こんにゃく作り、親子スキー教室、音楽鑑賞バス遠足…書ききれないほど、沢山の行事があります。

親子陶芸教室
親子陶芸教室
田植え体験
稲刈り体験

普通の公立小学校ならば本来1学年で1回しか出来ないような行事を人数が少ないので全校児童で行う事が多く体験型の学習を次から次に行わせて頂いています。

学校のお迎えに行くと近所のお婆ちゃん達が採れたての野菜を山の様に持たせて下さるのも母としてはとても有難く、人の優しさに触れられる素敵な学校だと感じています。転校までは苦労はありましたが、今は、親子共々とても楽しい日々を過ごしています。

移住先を選んだ理由や、魅力に感じていることは何ですか

元々、私の生まれ故郷であるというのが移住先に選んだ理由ですが、コロナの影響もありイジメや不登校、ひきこもりなど様々な問題が浮き彫りになる今の世の中で、解決策を見出せていない親子が一定数おられるのではないか?と感じていて、一人でも多くの親子の選択肢の一つに加えて頂きたく私の移住先の魅力を投稿します。

実際、私は、子供が悩んだ際に『絶対にイジメのない学校』に辿り着き、義務教育期間中の学習を止めることなく、フリースクールや私立という選択肢ではない、公立の小学校のままで、子も親も心の健康状態を維持することが出来ました。

子供の通う多羅尾地域は、その昔、徳川家康が本能寺の変の際に大阪の堺から愛知県の岡崎城に僅か3日の内に帰還した伝説の伊賀越えで、唯一家康が宿を取ったのが、のちの多羅尾代官となる多羅尾光俊の元でした。大逃走劇の中、家康に癒しと安らぎを与えた、村人の優しさは今も尚この地に息づいています。

多羅尾地域は、滋賀の山奥とは言え、ここを拠点に三重、奈良、京都、また、滋賀県の県庁所在地である大津市へと四方八方に繋がる道が集まる地域で、

休日のレジャーをアクティブに過ごしたい家族にとっては、登山や川遊び、渓谷下りなど様々な選択肢が県をまたいで気軽に色々と出来る立地にあります。

JR貴生川駅から信楽駅までは30分、また、逆に貴生川駅から京都駅には49分。大阪駅には1時間20分と京都や大阪で、これまで通り仕事を続けたい親御さんにとっても通勤可能な移住先でありながら、子供には本格的な田舎教育移住が出来るのが魅力です。

ちなみに、多羅尾小学校は特認校認定を受けているので、市内在住の小学生は、住まいの区域どこからでも、通うことが可能で、その為の交通費(ガソリン代、電車代、バス代)を市が支給や補助して下さる制度があります。(新年度4月からの交通費補助申請期間は毎年12月13日~1月14日頃。詳しくは、小学校、または教育委員会にお問い合わせください。)


実際に移住してみて、移住先の印象はいかがですか

地域の方々が積極的に子供達、また子育てをする親に関わって下さるのが有難いです。

子育てを終えて定年退職後の生きがいとして地域活動をしておられる思い遣りに満ちたボランティアの方々が多くおられる地域なので、子供達は温かく見守られながら、沢山の学びの場を提供頂いていますし、親もまた自身の趣味や学びの機会を得ています。

図書館や大型の公園や遊具が充実していることもこの地域の魅力の一つです。滋賀県は、自然公園面積割合が全国1位で、2022年全国植樹祭の会場となった鹿深夢の森や、キャンプ・テニス・サッカーを本格的にできるスポーツの森と言われる大型の公園施設が町中にあり気軽に利用できます。

甲賀市は滋賀県の中でも唯一琵琶湖に面していない市ですが、古琵琶湖層と言われる地層から、かつてここに琵琶湖があったことが研究で分かっており、粘土質な地盤で自然災害が少ないのも安心して暮らせる基本的な魅力の一つです。

移住後、小学生の息子は川の研究調査隊に所属させて頂き

週末ごとに琵琶湖に繋がる川の生き物やプランクトン、水質の調査・研究をしているのですが、地学的にも、生物学的にも、

また、文化や歴史の面からも面白い発見が沢山ある場所で、私達人間が生きる上での全ての営みが繋がっていることを体感できるのが、都会では味わえない移住して何より良かったことだと感じています。

これからの展望ややりたいことはありますか

豊かな自然環境と、温かい地域の方々との繋がりがあります。

この豊かな環境と、温かい地域の方々との繋がりを大切にしたい思いでいます。ご縁が繋がりこうして巡り会えた方々への感謝の気持ちを持っていますし、子供達にも伝えたい思いです。

その思いは、世代を越えて時代を越えて受け継がれるでしょうし、今、私たちがこうして親切にして頂けるのも、この地域の方々が長い年月を掛けて引き継いで来たものがあるからだと思うので、この思いを大切にしたいです。幼少期・児童期に感じる幸福感というのは、この子達が成長していく上での指針になると信じています。

これから益々、多様な考え方が入り交じり物事が複雑化する変化の時代の中で、自由な創造力を持ちチャレンジ精神を忘れない自信に満ち溢れた子育てをするのが私の目標です。その為にも、こうして多くの方に関りを持って頂き、人の優しさや温かさに触れる経験をさせて頂けて移住して本当に良かったと感じています。

これから移住する人へのアドバイスやメッセージをお願い致します

とにかく、自然豊かで温かい甲賀市・また多羅尾小学校の魅力を一度見にお越し下さい。
子供達の最高の笑顔を見たら、この学校がいかに素敵な学校かきっとご理解頂けるかと思います。

児童期の子供達にしか表現出来ない「力強く・生命力溢れる」オペレッタ

特に、35年前から毎年開催されている演劇オペレッタは実に素晴らしく、本格的な機材や舞台装置が使われ、その舞台の構成や歌唱力に観に来て頂いた方の評判が広まり、今では、信楽の山奥にも関わらず、全国から多くの方がご来校下さいます。卒業生には、今年、劇団四季東京公演の『アナと雪の女王』で主演のエルサ役を演じられている森川温子さんがおられ、子供達に自分を表現する自信と力を付けるきっかけになっています。オペレッタの活動はyoutube等でご覧頂けます。

演劇オペレッタの様子
演劇オペレッタの様子
演劇オペレッタの様子
演劇オペレッタの様子

オペレッタをご覧頂ければ、多羅尾小学校の取り組みをご理解頂けるかと思います。
学校側は、新入生、転校生は随時募集しておられ、いつでも見学に対応して下さいます。京都・大阪への通勤ができる範囲で本格的な田舎暮らし、また、子供がのびのびと個性を尊重し合いながら成長できる公立小学校です。

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