\あなたに最適な移住エリアが見つかるかも!?/
INTERVIEW by
井垣真紀
関西を中心にフリーアナウンサーとして活動したのち、2006年、城崎温泉にある写真屋をしていた夫との結婚を機に、移住。温泉があって、食べ物が美味しい。山があって海もある。雪も降るし蛍も出る。豊岡のまちは住めば住むほど好きになります。ここでの暮らしぶりをお伝えできれば。
西垣崇史
豊岡市城崎町出身。高校卒業後に大阪で映像を学ぶ。
ITインフラが地方でも普及したことで“都会と地方の距離が無くなった”と感じUターン。現在は飲食と宿泊機能を持つ書店「BookStore iChi」の経営や、株式会社の代表取締役、映画プロデュースなどの仕事をしています。
「飛んでるローカル豊岡」とは
住まい情報、仕事情報、教育情報など移住に関する基本的な情報はもちろんのこと、市民がライターとして豊岡市の暮らしの情報を市民目線で発信する移住定住ポータルサイト。
➤➤ https://tonderu-local.com/
飛んでるローカル豊岡の活動が始まったのはいつからなんですか?
2016年からです。全国的な人口減少を豊岡市でも課題として捉え、その対策として何かできることはないかなという会議を自治体が呼びかけたことがきっかけでした。
全国的に地方創生をやっていくという流れがありましたね。
そこからどういう形で市民ライターになられたんですか?
僕と井垣さんは飛んでるローカル豊岡立ち上げ以前からの知り合いでした。
井垣さんから「今度、豊岡の人口減少についてなにかできることはないか、どうすればいろんな人が住みたい豊岡になるか市民と自治体で一緒に考える会議があるから、西垣君も一緒に行こうよ」と誘っていただいたことをきっかけに、一緒に市民ライター活動をすることになりました。
立ち上げ以前からのお知り合いだったんですね。
市民ライターは当初何名で始められたのですか?
最初は4名でした。僕と井垣さんとあとふたりです。
その後すぐに増えていきました。
「飛んでるローカル豊岡」立ち上げ以前は、地方創生に取り組むメンバーに女性はほとんどいなくて、男性がメインでした。
そのため、男性主体のアイディアばかりで、女性が豊岡を訪れたい・住みたいと思うような案が少なかったそうです。
そうした中で、城崎温泉を盛り上げる取り組みとして「城崎オンパク」(現在は『ステキ体験旅行社』に名称を変更)が立ち上がりました。
その取り組みでも女性のアイディアが重要という話になり、女性チームが立ち上げられました。そこから私も地方創生の取り組みに参加するようになり、その流れで飛んでるローカル豊岡の市民ライターとして活動を始めました。
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市民ライターをやられてみていかがですか?
県外からの反響があったり、地元の人から声をかけられたりすることがうれしいです。
記事を読ませていただいたのですが、井垣さんの記事は写真もすごくきれいですよね。
豊岡市に来るまでは写真に関心がありませんでした。
でもいいカメラはうちにたくさんあるし、子どもが生まれて撮影するようになって、豊岡市には撮りたくなる景色がたくさんあって。いつのまにか仕事でも撮影するようになりました。
フォトグラファーをされているから素敵な写真ばかりだったんですね。記事を掲載する頻度を考えると情報収集など労力がかかりませんか?
アナウンサーをしていたので、情報発信には人一倍意欲がありましたし、仕事柄、情報収集は癖みたいになってるので、アウトプットできてうれしいです。でも最近は、行き詰まってます。
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自治体が旗振って、井垣さんも前向きに活動に参加されているっていう状況は素敵ですね。西垣さんはどうして市民ライターとして参加しようと思われたのですか?
井垣さんから声をかけられたことが参加理由の9割なんです。
人のために仕事をした方が何倍も楽しいし、市民ライターの仕事って面白そうだ!と思って飛びつきました。
すごく素敵ですね。
市民ライターの皆さんが、前向きで積極的に豊岡の情報を収集して発信されているというのは豊岡市にそれだけの魅力があるということですよね。
前回のインタビューでも少しお話ししたところでもあるんですが、まちづくりに挑戦するプレイヤーたちが生まれるのが豊岡市は早かったような気がします。
10年ぐらい前から既にもうまちづくりというワードが飛び交っていたんです。そこに関心を示して集まってくれる人も増えて、僕もそういう人たちと一緒に活動できるということが更に大きなモチベーションになりましたね。
豊岡市の面白いところってどんなところですか?
豊岡市に住んでいる人が自分たちから「どうすればまちが面白くなるか?」って考えて実際に行動されているところです。
例えば最近は、使われていないテニスコートをキャンプ場にしようと、移住者とか地元住民が20人程集まって活動されています。
地元住民も地域課題解決の解消に動くのは他の地域だとあまり聞きませんね。
井垣さんは記事を書くときに意識したり大切にしていることはありますか?
身近な日常を取り上げることを意識しています。
豊岡をPRしようというよりは「雪がたくさん降った」とか「こんなものをご近所さんからもらった」など身近な気づきを発信しています。
日常を伝えたいのは、なぜなのですか?
地元の方にも「豊岡市の魅力を再認識してほしい」という思いがあります。
「ずっと住んでるけど知らなかった。よそから来た人に褒めてもらえてうれしい」などという声を聞くとうれしいです。
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これまで書いた記事の中で印象に残った記事、思い入れのある記事はありますか?
「地方で起業した」という、私が書いた記事を見て東京からわざわざうちのお店に来ていただいたことがあました。こうした発信で繋がりが持てるようになったのはとてもうれしいです。
西垣さんが執筆された記事 ➤➤田舎でサラリーマン辞めまして①
記事を作成したからこそのご縁ですね。
記事を作成するにあたって得られたものなどありましたか?
豊岡市にはいくつもスキー場があるんですけど、よくよく調べてみたら他地域のスキー場に比べて本当にアクセスしやすいんだなって気づきました。
記事を書くことで豊岡市のことをもっと知っていくということはあります。また別の記事で「豊岡カバン」のことを書かせてもらったんですが「こんなに世界中で売れてるんだ」とか「これだけ売れてるのに跡取りいないんだ。誰か連れてきて豊岡カバンを継承してもらいたい」とかいろんな面で今まで知らなかった豊岡市の魅力や課題を知ることができたのは、記事を書いていたからこそだと思います。
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地元に住んでる方が地元のことをあまり知らないこともありますよね。知ることでアイディアとかきっかけが生まれてくるとすごくいいなと思いますね。
井垣さんもお気に入りの記事などありますか?
城崎国際アートセンターの記事を何年か前に書いたんですけど、その記事では私自身もそうですし、地元住民の読者からもうれしい反響がありました。
アートセンターには世界でも最先端の活動をしているアーティストがいらっしゃるんですが、その空間は非日常的で、私にとっては特別な場所になっています。豊岡市へ移住してからは近隣住民との関わりが非常に多く、家を出れば知り合いに必ずと言っていいほど遭遇し、生活のオン・オフが難しく、気疲れすることが多くありました。
「田舎の生活はいいで」っていう記事ばかりでなく、田舎特有の『大変な面』も発信していかないといけないと思っています。
移住してすぐは豊岡の環境にあまり馴染めませんでしたが、アートセンターにいらっしゃるアーティストとの交流や、これまではあまり積極的に触れてこなかったアートが心を落ち着かせる場所になりました。
井垣さんが執筆された記事➤➤生活に足りなかったもの。アートがある暮らし。
芸術が身近な環境にあるのは素敵ですね。
市民ライター同士の交流ってあるんですか。
最近はコロナで集まれなくなったんですが、ライター同士の交流会をやってました。
交流会ではただお話しをするだけでなく、企画を考えたりしています。以前は、絵を仕事にしていたり得意としている市民ライターが先生となってお絵描き教室を開きましたし、地元住民と市民ライターの交流会では柿の葉寿司を作ったこともありました。
一緒に何かをやるっていうのはとてもいいですよね。つながりが深まるきっかけになりますよね。
記事数が200本を超えていることが市民ライターの繋がりの強さを物語っていますね。市民ライターの方から見た豊岡市のイメージはどんな感じですか?
私の印象なんですが、豊岡市は「移住を考えている人にとって優しい自治体」だと思っています。
市役所に行けば基本的になんでも相談ができますし、団体の紹介、先輩移住者の紹介などもしているんです。
豊岡には住民が集まれる場所が結構あって、活動したい人や地域の繋がりを求めている人にとって意味ある場所が多いんです。
唯一の映画館である「豊岡劇場」。移住者が運営する「Hostel Act」。シェアスペースの「コトブキ荘」だったり、うちの「Book store iChi」もそうですね。
起業家、移住者、地元の人みんなで集まってワイワイしている場所が何箇所もあるんです。
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市役所だけでなく、移住者が多く集う環境が身近にあることは移住者にとってうれしいですね。こういうことが好きな人は豊岡に向いている、お勧めしたいというイメージ像はありますか?
アウトドアがお好きな方もいいと思いますよ。中心地から車で約30分圏内にスキー場も海もあるんですよ。夏も冬も遊べるんです。
アウトドアも富んでいるんですね。井垣さんは豊岡のこういうところが好きというのはありますか?
近隣住民との距離が近い分ご近所さんから頂き物をよくもらいますね。昨日も鯛を頂きましたし、近所の猟師さんが鹿肉を持ってきてくださったり、大阪ではスーパーで買っていたナメコ、山菜なんかも許可をもらって山に入れば採れるし、買わずとも食べていける環境ですね。
食材どれも新鮮でおいしいところが私の好きなポイントです。もちろんすべての人がこういう暮らしをしているわけではありませんが、地域の人と仲良くなるとこういうこともあるかもしれません。
豊岡市は山々の間に位置するので、のどかな片田舎の印象を持っていました。ただ、先日市役所の周辺を訪れた際に感じたのは、自然ばかりというわけでもありませんでした。むしろ栄えているような印象も受けたところは少し拍子抜けしました。
ちょうどいい田舎ですよ。コンビニもあるし、インフラもちゃんとしていてWi-Fiも繋がるし、パソコン1台あれば仕事ができる環境が整っています。
また、豊岡は特にアートやクリエイター関係の情報に触れる機会が多くて、そういう関係の人たちにとっても面白いと思います。
最近ワーケーションも流行っていますし、面白そうですね。
豊岡市は城崎温泉が有名ですが、私たちからしたら観光地という認識で、城崎温泉にいくのは一大イベントなんですが、地元の方からしたらどんな感じなんですか?
私たち城崎町民は、通常大人は700円か800円の温泉に110円で入れるんです!城崎町民でなくても豊岡市民であれば350円で入れます。
温泉が日常として馴染んでいるんですが、これは本当にありがたいことだなと。感謝の気持ちを忘れたらあかんなっていつも思っています。ただ豊岡に住んでいて悲しいことがあります。城崎温泉で旅行気分になれないことですね。
そうですよね、地元に住んでいるからこそのデメリットですね。
最後に移住を考えている人に対してのメッセージをいただきたいです。
山、海、温泉があって食べ物が美味しくて、更にはアートを受け入れる風土もあって、これだけ特徴的な地域もなかなかないと思います。人も良くて環境もいい、それが豊岡だと思います。
移住を検討しているのであれば、まずは市役所に相談するのがいいと思います。市役所の方もすごく協力的で、面白い場所や人を紹介してくださります。土地としての魅力はもちろんなんですが、困ったときに相談できる場所があるかどうかも重要だと思っているので、そういったところも移住先を選ぶ上での基準にするのもいいのではないかと思います。
困ったときの相談相手。本当に大事ですよね。われわれなびとも、そんな存在になりたいと思っていますよ。
本日は、豊岡の魅力をたくさん教えてくださりありがとうございました!
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EDITORIAL NOTE
岡本 好市
市民ライターのお2人だからこそ聞ける話ばかりで非常に楽しい時間でした。つい先日、豊岡市に行かせていただいたんですが、新たな気づきもあり、また行きたくなりました。
今回のインタビューでは、お伝えしきれなかった魅力が、豊岡市にはまだまだあります。ちょっと行ってみようかな?と思ってくれる方が増えたり、実際に豊岡市に訪れた方が新たなの楽しみ方を発見していただけたら、これほど嬉しいことはありません。ぜひ皆さんも豊岡市へ足を運んでみてください。