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豊岡市にはまちづくりというカルチャーが根付いている

兵庫県 豊岡市

兵庫県の北東部に位置する豊岡市は、大阪や神戸から1時間ほどで訪問できるプチ旅行先としても人気で、近年は若者の移住先としてもニーズが高く、いわゆる「攻めてる自治体」として各方面から注目を集めています。

なるほど、イケてる自治体なんですね。と思う一方、ふと疑問が湧いてきます。「どうして兵庫県の一番奥地に若者が集まるの?」と。

そこで今回は、豊岡の魅力を全国に発信しているお三方に、なびとの岡本がインタビュー!豊岡ライフで感じた”ここだけのホンネ”を根掘り葉掘り聞いてみました!

INTERVIEW by

美藤 圭 (34歳)

飛んでるローカル豊岡
市民ライター 副編集長

西垣 崇史(39歳)

飛んでるローカル豊岡
市民ライター 編集長

石田 依子(25歳)

豊岡市役所職員
移住定住業務担当

岡本(なびと)

豊岡市は移住者の人気が高く、注目していた自治体ですので楽しみにしています。今日はよろしくお願いします!まずは石田さんから、豊岡市をご紹介いただけますか?

石田

豊岡って兵庫県で一番面積が大きいまちで、各エリアによって様々な特色があるんです。

観光地として有名な城崎温泉や出石をはじめ、透明度抜群な海が魅力な竹野、夏はキャンプ、冬はスキーに年中アウトドアを楽しめる神鍋、日本の原風景が広がる但東等、1つのまちの中にたくさんの魅力がつまっています。

岡本(なびと)

海に山に温泉。すでに鉄板コンテンツが揃っていますね(笑)。

石田

実は私、出身地が豊岡市ではなく、近隣の朝来市なんです。だから、豊岡市役所に入るまで豊岡のことはあまり知らなかったんです…

岡本(なびと)

勝手に地元住民だと思い込んでいました(笑)。
今は豊岡市で移住サポートを担当されているということですが、移住してから見つけたお気に入りのディープスポットってありますか?

石田

個人的にディープな場所だと思うのは出石にある「永楽館」ですね!

入庁してから、「永楽館」が近畿最古の芝居小屋だということや、毎年秋に片岡愛之助さんが歌舞伎の公演をしに来られていることを知りました。

歌舞伎や落語のほか、同窓会など幅広く利用できる芝居小屋として親しまれている
岡本(なびと)

歴史的にも貴重な建物ですし、伝統ある歌舞伎を歴史ある芝居小屋で見られるのは感慨深いですね。

美藤さんのおすすめスポットはどこですか?

美藤

豊岡劇場」という映画館があって、そこがおすすめですね。

若い方、映画好き、アート好き、音楽好きが集うような場所なんですが、館内のバーではお酒が飲めるので、地元住民や移住者も気軽に交流できるんですよ!

豊岡の大衆文化のシンボルとしてリノベーションした「新たな文化」を生み出す場
岡本(なびと)

素敵な空間ですね!
交流が生まれるキッカケですが、何か仕掛けがあるんですか?

美藤

ここの店長が、いい人なんですよ(笑)。

誰でも輪に入れるように「この人はアーティストで」とか「この人は以前漫画家だった」とか。

話をするキッカケを作ってくれて、移住者も入りやすいし、情報が知れる場所なんですよね。

岡本(なびと)

分野や世代、立場も違う人達と出会える場は、とても貴重ですよね。 西垣さんのおすすめはありますか?

西垣

実は、豊岡劇場という映画館がありまして…

岡本(なびと)

あれ?今、デジャブ起きてます?さっき聞いたような…

西垣

思いっきり被りましたね(笑)。

美藤さんも話してた通り、豊岡市で街づくりというカルチャーが始まったのは、恐らく豊岡劇場が復活した2014年からだと思っているんですが、その過程で豊劇がもたらしたものは本当に大きいと思っています。

『映画館だけじゃない映画館』をコンセプトに、地域コミュニティの拠点としても人気
岡本(なびと)

なるほど、豊岡にも街づくりのターニングポイントがあったんですね。

西垣

店長が「豊劇復活プロジェクト」のリーダーだったんですが、キーマンがいたことで、豊劇が復活したようなもんです。

今では私の大切なサードプレイスになってます。

岡本(なびと)

人に出逢ったり、仲良くなったり、地元に溶け込むキッカケになる場所は、移住者にとっても大事ですよね。

豊劇のような地元住民が心地良い時間を過ごせるサードプレイスがある地域と無い地域だと、住民のつコミュニティ形成やつながりの深さ全然違うと思います。

石田

豊岡はコミュニティ形成ができるような場所が多いと思います!

市街地にふれあい公設市場というアーケード通りがあって、その一角に新しくゲストハウス兼食堂(Hostel ACT・もりめ食堂)ができたんです。

お酒を飲みながら、地域住民同士が新たなつながりを作ったり、ゲストハウスの宿泊客もその場に交じって地域住民と交流したりしていますね。

ふらっと立ち寄れる定食とちょい飲みの店として地元住民の間でも人気の「もりめ食堂」
石田

あと、兵庫県の景観形成重要建造物に指定された元料亭があるんですが、豊岡に移住して間もないオーナーがその場所を「とゞ兵」という複合施設にして色んな面白いことをやっていて、そこにも人が多く集まっていますね。

岡本(なびと)

なるほど、豊岡市が移住先として人気な理由がわかる気がしますね。

新しい豊岡の文化の発信拠点として、人と人が出会ってつながる場所を提供している
石田

人と人とのつながりが自然にできる場所が市街地に点在しているので、移住者が地域に溶け込みやすい要因になっているんじゃないかと思ってます。


CITY DATA自治体情報

庁舎兵庫県豊岡市中央町2番4号
WEBhttps://www.city.toyooka.lg.jp/
人口約79,000人(2021年3月時点

EDITORIAL NOTE

岡本 好市

今回のインタビューでは、お伝えしきれなかった魅力が、 豊岡市にはまだまだあります。ちょっと行ってみようかな?と思ってくれる方が増えたり、実際に豊岡市に訪れた方が新たなの楽しみ方を発見していただけたら、これほど嬉しいことはありません。ぜひ皆さんも豊岡市へ足を運んでみてください。

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