COLUMコラム

地域おこし協力隊のひどいトラブルとは?原因と解決策

地方移住を検討している人にとって、地域おこし協力隊は魅力的な選択肢です。総務省が統括しているプログラムのため、年々知名度も上がっています。加えて安心度が高いという印象を抱いている人も多いのではないでしょうか。

しかし、その反面事実として地域おこし協力隊の参加で深刻なトラブルに巻き込まれる方もいます。
今回は地域おこし協力隊でおきたひどいトラブル、そしてその原因と解決策についてご紹介します。

ひどい?!困った… 地域おこし協力隊で起こるトラブルは?

ひどい?!困った… 地域おこし協力隊で起こるトラブルは?

地域おこし協力隊で起きうるトラブルは多岐にわたりますが、そのなかでもひどいトラブルはプロジェクトそのものに起因するものが多いです。

これらの要因は特定の個人だけでは解決することが難しいため、万が一このようなケースに当てはまる際には外部機関に頼ることも一つの手です。

ケース1:プロジェクトの進行停滞

地域おこし協力隊に参加すると、それぞれのプロジェクトに従事することになります。携わるプロジェクトはそれぞれ特色があり、派遣される候補者のスキルやこれまでの経歴によって違います。

しかしプロジェクトがスタートしてから何らかの要因によって進行が停滞してしまうことがあります。

事例としては、当初の予算よりも活動費が上回ってしまった、地域にうまく馴染めずモチベーションが湧かない、専門的な知識が不足しているなどさまざまな要因が考えられます。

これを回避するためには、コミュニケーション強化や定期的なプロジェクトミーティングの設定が必要です。

ケース2:資金不足

プロジェクトには総務省の決めた予算が適応されます。

しかし、プロジェクトが進行するにつれて、当初予想していなかったことが起きたり、必要なリソースを確保できない事態などが発生します。この場合、プロジェクトの継続性が懸念されます。

こういった場合には、資金調達戦略の見直し、寄付や助成金の申請支援が必要です。

ケース3:メンバーのモチベーション不足

地域おこし協力隊はもともと都会に住んでいる人が地域に派遣されるプログラムです。

そのため、派遣される地域や人によってどうしてもモチベーションのばバラつきがあります。協力隊メンバーのモチベーションが低くなると、プロジェクトの進行状況にも影響します。

こういった場合には、モチベーションを上げることを目的に、成果を目に見えやすくしたり、自治体と掛け合って報酬制度の導入などを検討してもらうことが必要です。

緊急プロジェクト監視体制の確立する(地域おこし協力隊の活動のトラブル対策)

地方移住が魅力の地域起こし協力隊ですが、トラブルがひどい時には適切な方法で解決することが必要です。

地域おこし協力隊の活動において、トラブルや問題が発生する可能性があるため、緊急プロジェクト監視体制の確立は非常に重要です。以下に、その手順や考慮すべきポイントを示します。

プロジェクト監視チームの設置

専門のプロジェクト監視チームを設置し、トラブルの早期識別と対処を図ります。
このチームは経験豊富なメンバーから構成され、プロジェクトに関する専門的な知識を持つ必要があります。

監視対象のプロジェクト選定

現地でのリソースが限られている場合は、特に大規模なプロジェクトや重要なプロジェクトに焦点を当てることが重要です。
リスクの高いプロジェクトに対して監視を強化することを検討します。

プロジェクトの進行状況の定期的な報告

プロジェクトの進行状況について、定期的な進行状況の報告を行い、問題の早期発見に繋げます。
問題の性質に応じて、プロジェクトメンバーと連携して解決策を検討し、実行に移します。

コミュニケーションと協力

プロジェクト監視チームは、協力隊員、地域住民、地方自治体との良好なコミュニケーションを維持し、情報共有を行うことが不可欠です。協力隊員がプロジェクトに関する問題を報告できる仕組みを確立します。

トラブルの書類化

トラブルや問題に関する情報は、口頭だけではなく時系列ごとに書類化しておきましょう。エビデンスを残しておくことで、万が一外部機関との連携が必要になったときに、証拠として提出することができます。

外部コンサルタントの導入

地域おこし協力隊でのトラブルがひどく、解決が難しい場合は外部コンサルタントを導入することも解決方法の一つです。内部だけのリソースに頼らず、外部から新しく公平な視点を入れるこおとが問題解決の鍵になることもあります。

外部コンサルタントを導入するメリット

外部コンサルタントを導入する一番のメリットは、地域おこし協力隊のプロジェクトに新たな視点と専門知識をもたらすことです。地域おこし協力隊の活動では、地域の課題や機会を正確に評価し、効果的な戦略を策定するために、専門的な洞察が必要です。外部コンサルタントのアドバイスによって、その地域の特性や業界のトレンドについて深い理解を持つことができ、問題の本質を把握する手助けとなります。

また、外部コンサルタントは中立的な視点を提供するため、新たな発見を得ることができます。地域おこし協力隊のメンバーがプロジェクトにのめり込むと、主観的な視点を持つことがあります。外部コンサルタントは客観的な立場から問題を評価し、感情的な要素を排除した上でフラットに物事を見ることが可能になります。これにより、客観的な分析が可能となり、適切な戦略の策定に役立ちます。

リソースの活用と専門知識の提供

外部コンサルタントの導入は、リソースの最適活用にも貢献します。地域おこし協力隊は、限られた予算や人員でプロジェクトを進行させる必要があります。外部コンサルタントを導入することで、専門的な作業を外部に委託し、内部のリソースを効果的に活用することができます。これにより、プロジェクトの効率性が向上し、成果を最大化できます。

さらに、専門知識によってプロジェクトに新しいアイデアが生まれることも期待できます。専門家として、外部コンサルタントは他の地域や産業での成功事例やベストプラクティスを知っており、これらの知識を地域おこしプロジェクトに適用することができます。新しいアイデアの導入により、プロジェクトの成果が向上し、地域の持続可能な発展に貢献することができます。

外部コンサルタントを依頼するには?

外部コンサルタントの導入には、適切な選定プロセスが不可欠です。地域の特性に合った経験と専門知識を持つ必要があり、信頼性や実績も重要な要因です。導入前に必要なスキルセットや期待値を明確に定義し、複数のコンサルタントと面談を行うことをおすすめします。

依頼にあたり、現地に実際に来てもらうパターンと、オンラインでアドバイスのみを受けるパターンがあります。できれば現地を見て実際に会話をしたほうが良いので、近隣地域でコンサルタントを探せるのであれば、ベストです。難しい場合はLinkedInなどのオンラインツールを使って該当分野の専門家を探し、オンラインで話をするというのも有効な手段の一つです。

緊急資金調達活動

地域おこし協力隊が運営するプロジェクトが予算不足に直面したり、予期せぬ支出が必要となった場合、緊急資金調達活動が必要になります。この活動は、プロジェクトの持続性を確保し、計画の継続を可能にする重要な手段です。まず、緊急資金調達活動の開始前に、プロジェクトの状況と必要な資金の評価が重要です。プロジェクトの予算不足の原因や支出の理由を明確にし、必要な資金の額を算定します。また、緊急資金調達の緊急性と緊急性の程度を評価し、対策の優先順位を決定します。緊急資金調達活動について詳しく見てみましょう。

キャンペーンの戦略立案

キャンペーンの戦略を立案します。これには、資金調達の目標設定、ターゲットの特定、コミュニケーション戦略の策定、資金調達手段(寄付、クラウドファンディング、イベントなど)の選定が含まれます。

メッセージの策定

キャンペーンのメッセージを明確にし、なぜ資金が必要であるか、どのように資金が使われるかを伝えるコンテンツを作成します。感情を呼び起こすストーリーがあるメッセージを使うと、支援者の共感を引き出しやすくなります。

キャンペーンの実施

資金調達キャンペーンを実施し、支援者への呼びかけをはじめます。過疎地域ではまだまだオンラインが十分活用されていないため、スーパーや役所など人の目に付きやすいところで活動するのも有効な手段です。地域によってオンラインプラットフォームを活用して寄付を募集する場合は、プロモーション、広告、SNSキャンペーンなどを活用すると効果的です。

透明性と信頼性

資金の使途について透明性を提供し、支援者に対して信頼性を確保します。プロジェクトの進捗状況や使途についての定期的な報告を行い、資金の使途が明確であることを示します。

地域への感謝を表す

寄付者との積極的なコミュニケーションを促進し、感謝の意を表明します。地域おこし協力隊の活動はその地域が抱える課題を解決することが目的のため、支援によって何ができたかを目に見える形にすることが大切です。こういった感謝を表す活動によって次のプロジェクトにも繋がります。

資金の追跡と管理

資金を適切に管理し、使途に応じて追跡します。これに関してはプロジェクトの経理担当に管理を委任するか、該当者がいない場合は緊急資金調達専門の管理係を立てる必要もあります。資金の使途が予算に則して行われ、適切に監査されることが重要です。

また、緊急資金調達は一時的な措置かもしれませんが、継続的な資金調達活動を計画してプロジェクトの持続性を確保することも重要です。長期的な支援者を獲得するために、地域での持続的なコミュニケーションと関係構築を行ってみましょう。

トラブルを回避するための解決策

地域おこし協力隊で起きるトラブルを回避するためには、コミュニュケーション、リーダーシップ、目標の明確化が大切です。それぞれどのようなことがポイントになるのか見てみましょう。

主体的なコミュニケーションの強化

地域おこし協力隊では地域住民や自治体とのコミュニュケーションが鍵になります。もともと都会に住んでいた人と地方に住む人とでは文化の差があるため、お互いにリスペクトを持つことが大切です。

その他、具体的な業務の改善方法に関しては、下記の手段が考えられます。

  • コミュニケーショントレーニングの提供
  • 定期的なミーティングの設定
  • プロジェクトの進捗状況を共有するための専用プラットフォームの導入

上記のような手法は一般企業でも利用されているため、会社員経験のある協力隊員ならイメージし易いと思います。

リーダーシップの育成

地域おこし協力隊の活動は一人で完結するものではないため、プロジェクトを運営するために統率の取れたチームを形成することが不可欠です。そのため、優れたリーダーシップを開発することが必要になります。これに関しては、業務以外でオンラインリーダーシップトレーニングを受けたり、サブリーダーを指名して業務範囲を分けたりすることが有効です。

目標の明確化

地域おこし協力隊のプロジェクトをダラダラと進めるのではなく、具体的な目標と期限を設定しましょう。プロジェクトの具体的な目標設定をすることで隊員のモチベーション向上にも繋がります。さらに、成果物の評価基準の策定を事前に自治体に共有しておくことで、成果を証明し、次のプロジェクト交渉につなげることも可能です。また、認識齟齬によるトラブルを防ぐために、隊員と自治体が相互に目標達成の進捗を追跡することができる仕組みの確立も大切です。

地域おこし協力隊でのひどいトラブルの解決策は?

地域おこし協力隊で起こりうる深刻なトラブルの例として、プロジェクトの進行停滞、資金不足、メンバーのモチベーション不足が挙げられます。解決策として、コミュニケーション強化やプロジェクトミーティングの設定、緊急資金調達や資金調達戦略の見直し、活動成果の可視化や報酬制度の導入などがあります。

これらのトラブルを回避するためには、主体的なコミュニケーション強化、リーダーシップの育成、目標の明確化が必要です。また、緊急プロジェクト監視体制の確立や外部コンサルタントの導入もトラブル解決の一助となります。

地域おこし協力隊で起きるトラブルの対策方法はケースバイケースですが、トラブルを未然に防ぎ、地域自治体との協力を怠らないことが重要です。総合的に見て、地域おこし協力隊が地域・個人ともにもたらす影響は大きいので、ぜひ応募してみることをおすすめします。

「なびと」は、あなたが充実して暮らせる場所(地方・地域)に繋ぐ「架け橋」となるサービスです。
地方を活性化することで、地方から日本を元気に!

地域おこし協力隊員になりたい方、挑戦したい方は、お気軽にお問い合わせください。なびとは、あなたのサポーターです!

地域おこし協力隊を動員したい地方自治体の方へ
「なびと」では、地方自治体様向けにもさまざまな魅力アップサポートを提供しています。
市民や観光客向けのイベントに関する企画提案や運営サポート、移住者向けの取り組みやその魅力をYouTube等でアピールしていただくことも可能です。

地域おこし協力隊

地域おこし協力隊を、全国で募集しています!
地域のために活躍しませんか?

地域おこし協力隊

移住や転職を考えるとき…

総務省が推進する地方活性化の取り組み「地域おこし協力隊」も検討してみませんか?

「地域おこし協力隊」は、給料が支給され、自治体によってはボーナスも用意されています。

「地域おこし協力隊」は、こんな方にぴったり!
・地方移住して、地域の一員として活躍したい
・これまでとは違う、新たな仕事に挑戦してみたい
・移住を機会に、地域の活性化に取り組んでみたい

でも… どうやって調べたらいいの? 誰に相談できるの?
と、お困りごと、不明点が多いのも、事実…

そんな時は、各自治体と協同し、移住者サポートに取り組む「なびと」に、お気軽にご相談ください!

╲お気軽にお問い合わせください╱

  • URLをコピーしました!